小さな人生論ノート
2010年 09月 13日
今日は、この本を読んでいました。
その中に、こんな内容がありました。
ある方が、83歳で亡くなった。
寝たきりで重度の認知症の奥様の世話をひとりでしていたが、
奥様より、先に逝ってしまった。
傍らに、四隅が擦り切れた本がおいたままになっていた。
その本の中に、その本の、著者に宛てた、
差し出されないままの一通の手紙が挟まれていた。
その手紙には、こんなことが書かれていた。
↓ ↓ ↓
『妻の介護と家事を一人で行っていること
自分は仕事人間で長い間、妻の事を顧みなかったこと
それを心からすまなく思っていること
娘を自分より先に亡くしたことの辛さと今でも拭えぬ娘への思い
生きるということは、大変なことであること
自分の目がかなり不自由になり、
人生の最後に読む本がこの本になるかもしれないこと』
その手紙の最後には、
『あなたの本に出会えたことは、私の人生の大きな幸せであります』
と、書かれていたそうだ。
本当に、人生の最後に読む本となった。
この本を支えにして、ひとりで奥様のお世話をしていた。
またね・・・不意に涙してしまいました。
ふと、私が人生の最後に読む本は、
なんだろう・・・と思った。
人生の最後まで、
傍らにおいておきたい本。
・・・・・。
・・・・・。
これを読んでくださっている方は、
すでにあるのだろうか・・・。
by sakura-zeirishi | 2010-09-13 01:07 | 最近読んだ本